
産科
産科
など
妊婦健診は、お母さんとおなかの赤ちゃんの健康を守り、妊娠が順調かどうかを調べるための健診です。赤ちゃんが順調に育っているか、またお母さんの体調が良好かどうかを、超音波などを使って細かくチェックします。
お母さんと赤ちゃんが、心身ともに健康に過ごして無事に出産を迎えられるよう、環境などの日常生活や、栄養面などをサポートしていきます。
当院では妊娠15週頃、あるいは母子健康手帳届出まで診させていただきます。
それ以降は、分娩施設にきちんと紹介状を書きます。
また、それ以降の妊娠中でも心配事等ありましたら医師・助産師が相談にのります。
健診費用は、公費による補助制度がありますので活用しましょう。
妊娠前から出産までの体重増加は10kgが目安です。太り過ぎてしまうと妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病等のリスクが高まります。反対にお母さんが痩せ過ぎてしまうと、低出生体重児(2500g未満)の可能性が高くなり、子どもの成長過程で行動障害や学習障害、生活習慣病などの発症のリスクが確認されています。
そのため妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量が求められます。1日3食バランスよく食事を取るようにしましょう。妊娠期間中はエネルギーやたんぱく質、カルシウム、鉄分、食物繊維、各種のビタミンなどの必要量が、妊娠前より増加します。また塩分の取り過ぎは妊娠高血圧症候群の誘因になります。高血圧やむくみに悩まされないよう、塩・醤油・味噌などは控えめにしましょう。
赤ちゃんは胎盤を通してお母さんから鉄分をもらっています。そのためお母さんに十分な鉄分がないと赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼします。鉄分を多く含む食事をすると共に、鉄の吸収を助けるビタミンC食材も効果的に使いましょう。
同じく、カルシウムは赤ちゃんの骨や歯の生育のために必要です。リンはカルシウムの吸収を悪くするので注意が必要です。
妊娠中の下痢は、流産や早産の原因になり得ます。生モノを避け、新鮮な食材を使用し、十分に加熱。調理器具は常に清潔を保ちましょう。また大腸が圧迫されることや、ホルモンの関係で便秘しやすくなります。海藻、こんにゃく、豆類、きのこなど多く取るようにして、食物繊維が不足しないようにしましょう。牛乳やヨ-グルト、野菜や果物、カフェインレス・ノンシュガーの飲み物(麦茶など)で水分を小まめに取り併せて便秘予防に心がけましょう。